外部関数リファレンス作成について 電脳倶楽部は十年を越える歴史を持ちます。X-BASICの愛用者も多少なりともいる訳でして この間に多くの外部関数が作られてきました。これらの外部関数は、CD-ROM版の総集編で あるパーフェクトコレクションの収められています。この中で外部関数関連だけをまとめ たコーナーも作られています。しかしまとまった形での収録という物ではなく「掲載当時 のイメージを大切にした作り」となっています。今回は、やがて来る「零式」を初心者に 使って貰うためにX-BASICを大切にしたいということ、今までの資産の中で埋もれさすに はもったいない物が沢山あるということで、一括したまとめを作成した訳です。私自身 このリファレンスを作ってみて「あ、こんな便利な関数があったんだ。使えば良かった」 と思うことも少なくありませんでした。是非ご覧になり、パーフェクトコレクションを 入手され、必要な物を使ってみて下さい。
ファイルの中身 まず、以下のような構成になっています。 XBASIC.DOC (このドキュメント) ******.HLP (外部関数のヘルプファイル。HELP.FNCで使える形にしてあります) SONOTA.DOC (ヘルプファイルを作成出来ない関数や、バグ情報等です) FNC.DOC (機能別分類をしたものです)
X-BASICをご存じ無い方へ X-BASICは、それまで慣れ親しんだ「BASIC」から「C」への移行を考えて作られたBASICです。 X68000シリーズには標準で搭載されております。現在ではVer.2.00以降の物が使われており、 Ver.1の物は、使われません。これはVer.1では「浮動小数点」と言われる物の扱いが、Ver.2.00 以降と違うためです。
X-BASICの利点と欠点 このBASICの特徴には、次のような良い特徴があります。 「Cを意識したBASICということもあり、それまでのBASICにあったGOTO/GOSUBという物を 使わなくてもプログラムが組み易い。」 「外部関数と言って、独自に色々な命令を作ることが出来る」 「BASIプログラムを、Cのプログラムへ変換する出来る。この為、高速なプログラムを作成 する事が可能。また変換したプログラムを見ることで、Cの勉強も出来る」 「サブセット版(一部の機能を持ったという意味)のCと言っても良い。ただCと違い暴走 して本体をリセットという事は、まず無い」 というのが利点です。逆に 「X68000自体がアセンブラ(マシン語と言われる物)や、C言語が使いやすい環境にある」 「それまでのBASICよりクセがある」 「Cに近いが、C程融通が効く訳ではなく、スピードも及ばない」 等と言った点が欠点です。 しかし「一度しか使わないツールを作成する」場合などは、「プログラムを作成するのに要 する時間」を考えれば、入門者用には良いと思われます。私個人としても、現在まで掲載さ れた「ワープロファイルをテキストに変換する」(バグ付きで少々恥ずかしい思いをしまし たが)「プリンセスメーカーのパラメーターを変更する」といったツールは、原型は全て、 X-BASICです。また仕事上でも、X-BASICをCにコンバートして作ったソフトを使用しており ハードよりの事をするというより、ちょっとしたツールを作りたい」時には、便利な物であ ると言えます。
外部関数使用方法と、ヘルプファイルの使用方法 1:外部関数はX-BASICのディレクトリに、使いたい関数をコピーします。 2:BASIC.CNFを書き換えます。書き換え方は、使いたいのが例えば○○.FNCだとすると ED.X等のエディタでBASIC.CNFを書きなおします FREE = 1024 WIDTH = 96 BEEP = ON CAPS = OFF FUNC = AUDIO FUNC = GRAPH ・ ・ ・ ・ とい書いてある最後の行に FUNC = ○○○ を加えるだけです。エディタの使い方は、マニュアルなどを読んでください。 3:今回のファイルは、HELP.FNCという関数を使うことを前提につくられています。 次に手順を示します。 1)上記2.の方法で、HELP.FNCをX-BASICのあるディレクトリにコピーした後 FUNC = HELP と、書き加えます 2)次に、XBASIC.HLPというファイルを同じようにコピーしておきます。 (電能倶楽部パーフェクトコレクション1¥013¥B¥BASIC¥XBASIC.HLPにあります) 3)XBASIC.HLPに、自分が使いたい関数のHLPファイルを付け足します。 全てのファイルを付け加えると、HELP.FNCはパンクしますので、既に憶えて いて絶対に検索しそうも無い物は削っておくとよいでしょう。 (エディタの使い方は、マニュアルなどを読んでください。) 4)これでHELP.FNCから関数が参照できるようになります。ただし、極力短く 文章を書き換えている手前、多少わかり辛い所があるかもしれません。 この時は、HELPで関数を呼び出せば、そのファイルがある場所(最新版) を書いてありますので、こちらを読んでください。 4:コンパイルの仕方 これは各号のファイルを見てください。 5:一応、ソースファイルやドキュメント等を読んではおりますが、間違っていないとは 限りません。もし間違い等を見つけられましたら、御一報頂ければ幸いです。 (EOF)